今回は、闇金と連絡が取れない時の対応策について解説していきます。

闇金は大変しつこく、毎日のように取立てや嫌がらせの電話をかけてきます。

闇金被害で苦しん出いる人の中には、電話が鳴るたびにビクビクと怯え、ノイローゼになってしまう人も少なくありません。

これほどしつこい闇金ですが、不思議なことに連絡が途絶えるときがあります。こちらから連絡をしようとしても電話が通じません。

闇金被害者からすれば、今まで散々しつこい電話がきていたのに、どういうことなのか訳がわからないことでしょう。

実はこれも闇金手口の一つである可能性があります。

闇金は返済させたくない

闇金がどのように儲けるかというと、法外な利息です。

被害者から超高金利の利息を延々と奪い続けることで利益を得ています。

そのため、被害者に完済させることは目的としていません。完済されては困るのです。

元本が残ってさえいれば、永遠に利息を請求し利益を得ることができるからです。

返済させない悪質な手口

闇金の多くは、被害者が返済すべき期日などお金を振り込む前に、電話連絡をするよう指示しています。

しかし、この電話連絡をしても通じないという状況に陥ることが多々あります。

これは、闇金が故意に電話に出ずに、返済させないという悪質な手口の一つなのです。

返済期日に電話連絡がつかないため、返済することができません。「返済しなかった」となると、闇金側にとって不利益になるように感じますが、ここが闇金の手口なのです。

それは、今回返済しなかった未払い分には、利息はもちろん延滞金なども上乗せして請求することができるからです。

返済期日が過ぎると闇金から再び連絡が入り、期日に返済しなかったことを責められます。電話をしたが通じなかったなどというこちらの話は相手にしないでしょう。

そして、さらに膨れ上がった利息の請求をされるという恐ろしい結果となるのです。

また、闇金からお金を借りている人の中には、期日にきっちり返済できたり、今回は余分に返済して完済に近づけようとする人もいます。

しかし、こういった時には飴と鞭をうまく使い分けるのも闇金です。「今回はこれだけでいいから、浮いたお金でおいしいものでも食べたら?」などと甘い言葉で操り、極力完済させないよう、あらゆる手を使うのです。

連絡がつかない時の対処法

電話をしても通じない時、どのような対応をすればよいのでしょうか。

「連絡がつかなければ返済できないがどうしよう」
「返済しなければならないから、もう一度電話をかけてみよう」

そのように考える真面目な人は多いと思いますが、そもそも闇金からの借金に返済義務はありません。

ですので、返済しなければ。。。と心配する必要は全くないのです。

闇金側は、電話に出なくても被害者が連絡してきた形跡をチェックしています。そして、返済の意思があることを確認し、ほくそ笑んでいるのです。

「返済の意思がある人は脅せば払う」と見込んでいますので、今後も執拗で悪質な嫌がらせの上、高い利息を搾り取るターゲットとなってしまいます。

闇金から連絡がつかない場合には、慌てて何度も電話を掛ける必要はないでしょう。

こちらから電話をしなくても、返済期日が過ぎれば闇金の方から取立て電話がかかってくるからです。

それよりも、闇金のこういった悪質な手口から一刻も早く逃れるために、専門家に相談することをお勧めします。

自力で闇金との関係を断ち切ることは不可能に近いからです。

闇金の営業はそれ自体が法律違反であり、厳しい罰則も定められています。法律違反を承知で営業しているような人たちですから、まともな話が通じる相手ではありません。

そのため、一般の人が「法律違反だ」と訴えたところで聞く耳ももたず、恐れることもないでしょう。

逆に機嫌を逆なでし、さらに悪質な嫌がらせをされる可能性もあります。

また、闇金業界は広くつながっており、闇金に一度関わってしまうといろいろな闇金業者に個人情報が流れてしまい、他の闇金からの勧誘などに悩まされる可能性もあります。

しかし、弁護士や司法書士に介入してもらうと、逮捕されることを恐れる闇金はあっさり手を引くケースがほとんどといわれています。

「電話がつながらない」、「返済をさせてもらえない」というトラブルはもちろん、闇金との関わりをもってしまった時点で、一刻も早く弁護士や司法書士に相談するべきです。

なお、当サイトでは、ヤミ金問題を扱っている弁護士や司法書士を地域別にまとめたページも公開していますので参考にしてみてください。

【参考】ヤミ金を扱う弁護士・司法書士の一覧

まとめ

闇金と連絡がつかない時の対応について、解説してきました。

闇金は、高額な利息を搾取することで儲けを出しています。

そのため、闇金被害者に完済させることを極力避けるために、あらゆる手口を使ってきます。

「闇金と連絡がつかない」というのは、まさにその手口の一つであり、注意しなければならない状況です。

闇金では、返済金の振込前に電話連絡をするよう指示しています。しかし、この返済期日が近づくと、連絡がつかないという状況に陥ることが多々あります。

「連絡がつかないので返済ができない」、これがまさに闇金の「返済させない」という手口です。

返済できなかった分には、更なる利息や延滞金が上乗せされて請求されるという結果に陥ってしまいます。

闇金と連絡がつかなくなった。。。返済ができない。。。というトラブルに陥ったら、一刻も早く、法律の専門家である弁護士か司法書士に相談しましょう。

闇金の法外な高金利での貸付は法律違反であり、基本的に返済の義務はありません。

しかし、闇金はまともな話が通じる相手ではなく、個人が交渉することは不可能です。

逆に、弁護士や司法書士が介入して交渉すれば、逮捕されることを恐れてあっけなく手を引き、問題解決となるからです。

【参考】ヤミ金を扱う弁護士・司法書士の一覧