名義貸しとは、最近はダブロイド夕刊紙などで調査員募集などと募集されていたり、大学の前に調査員募集高収入アルバイトなどと謳っている詐欺の一種です。

手口は、上記のような募集に応募してきた人に対して、大学生なら「大学生がどれぐらい消費者金融から借り入れできるかを調査している。返済はこちらがやるので名前だけ貸して欲しい」と持ちかけられます。

一般の人なら応募してきた人の職種に合わせて「コンビニ店員さんがいくら借りれるか調査している。」「美容師さんがどれぐらい借りれるか調査している。」などとその人の職種や身分によって使い分けるそうです。

それは電話での依頼の場合もありますが、同行して消費者金融の無人機などで借りさせる手口も横行しているようです。

さらに、消費者金融に対して言う事も「サークルの合宿費と言え」や「旅行に行くのでお金が必要」などと消費者金融へ何を言えばいいかなども指示されることもあるそうです。

消費者金融としても、大学生でもアルバイトをしていればお金を融資しますし、社会人の方は、問題がなければ当然に借りる事ができます。

お金を借りてしまうと・・・

問題はその後で、消費者金融から借り入れたお金は一旦預かるなどと言い、アルバイト料として、その中から1万円から3万円程度が支払われるそうです。

数時間の作業で1万円儲かったなどと思っていると、当然に1ヶ月後ぐらいに消費者金融から返済の催促を受けるわけです。

これはもちろん、詐欺会社ですから、債務を払ってくれるわけがありません。

そして、あなたと消費者金融は適法合法に金銭消費貸借契約を結んでいるわけですから、あなた自身が返済の義務を負います。

あなたは、必死で抗弁するでしょう「あの会社が払ってくれると言った」などと、しかしそんなものは消費者金融からしてみたら全く関係ありません。

このように、高額アルバイトと思って名義を貸してしまうと、高額の借金を背負わされる可能性があります。

さらに、アルバイトをしていれば給料の差し押さえや、最悪家の家財までもが差し押さえされる事態になってしまいます。

たった1万円のアルバイト代のために100万円の債務を背負わされるような事件が全国各地で発生していますので、このような名義貸し業者に騙されてはいけません。

大学などでは、1人がこれに引っかかるとサークル仲間などが大量に引っかかる事案があるそうです。

もし被害に合われたら、すぐさま弁護士や司法書士などの専門家へ相談しましょう。