「借金一本化しませんか」などとの広告を見たことがある人もいるかもしれません。
銀行などが複数の金融機関から借りている借金を一本化し、金利も安いものに借り換え、返済が楽になりますなどとCMなどでも宣伝しています。
借金一本化をしてくれるのが銀行であれば、本当に金利も下げてもらえますし、一本化することによって、債務がまとまり返済が楽になるのは事実です。
しかし、この非合法な整理屋というのは、銀行と似て非なる存在です。
整理屋の手口
このような整理屋は、コンサルタントの振りをして近づいてくる事があります。「現在、御社は困ってるでしょうから、債務を一本化するお手伝いをさせてください」などと言って近づいてくるそうです。
近づき方も、民商から紹介されてきたとか、銀行が直接できないのでお願いされたとか、または、ゴシップ雑誌や、タブロイド夕刊紙の広告欄などに「お電話下さい債務整理を行います」などと書いている事もあるそうです。
個人の場合は、借金に苦しんでいるとこのようなタブロイド夕刊紙などを見て藁にもすがる思いで電話をすると待っているのは、更なる借金地獄です。
例えば、依頼料を払うお金がないとなれば、誰でも持っているクレジットカードを利用してお金を作る方法があるので、それを使ってまずは依頼料を用意しましょうなどと言われます。
そして、整理屋の言われるままに、新幹線の回数券を買わされたり、冷蔵庫や洗濯機などをクレジットカードのショッピング枠を使って購入させられます。
そのような整理は、買取屋と言われる古物商とつながっており、定価の3割ぐらいでその商品を引き取られます。
引き取られますと、その場では現金になりますが、クレジットカード会社への支払いは、受け取った現金の3倍にも4倍にもなります。
そこで現金を作ったら、それを整理屋に渡せば、自己破産させてやるとか、債務の縮減をしてやるなどと謳い、そのお金も巻き上げられます。
当然、弁護士ではないそのような業者に自己破産を手伝う権限はなく、待てど暮らせど実現する事はありません。
残るのは、整理されていない借金と、クレジットカードのショッピング枠を使って購入した商品の請求書です。
貸し付けて暴利を貪る闇金とは違い、助けてやると近づいてくるのがこの整理屋の特徴です。
このような整理屋や買取やに引っかかってしまえば、債務整理どころか、債務がショッピングカードの買い物分だけ増えてしまいます。
そのような整理屋に引っかかっている、引っかかってしまった人は、早期に専門家の弁護士や司法書士に相談に行きましょう。
当サイトでは、ヤミ金問題を扱っている弁護士や司法書士を地域別にまとめたページも公開していますので参考にしてみてください。