チケット金融とは、クレジットカードのショッピング枠や信用買いを使い、換金率の高いチケット、例えば新幹線の回数券や高速道路の通行券を購入させてそれを売買する事によって実質的に金利を取るような業者です。

クレジットカードのショッピング枠を使い、新幹線の回数券などを買わせ、それを安価で買い取る業者もあります。

これは債務者(お金を借りてる側)が損をするのですが、ぎりぎり合法です。

例えば、あなたがJRの窓口で新幹線の回数券チケットを購入し必要がなくなってしまったので、金券ショップに売ります。

これは、金券ショップさんは全く問題がなく、あなたも割り引かれて買取されますので多少は損をしますが合法行為です。

クレジットカードを介在するので合法です。もちろん、これを債務者に無理やりやらせるなどしたら完全に違法行為ですので、警察に相談して下さい。

チケット金融の手口

チケット金融の場合は、これがクレジットカードを介在をさせずに行います。

例えば、来週に支払う約束で10枚のチケットを10万円でA社で買わされます。

それをA社が紹介するB社で売り払います。

売り払うと2割引かれて8万円や、3割引かれて7万円になったりします。確かに現金7万円が手に入りましたが、A社に対して10万円払う義務を負います。

この差額が実質的に金利になってしまいます。

10日で3割も取られると悪質な闇金に多い、「トサン」と金利と同じですからこれは闇金です。

これはもちろんA社とB社繋がっているのですが、両方独自に、古物商の許可を得ていたり、チケット販売業の許可を得ていたりします。

A社は売っただけ、B社は買い取っただけなどと言い逃れし、さらに、許可もあるので警察も手を焼いているのが現状です。

また単純な売買ですので、利息制限法が適用されないと闇金業者は言い逃れするのです。

当然、後払いの10万円の回収は闇金業者が行います。

また、現在はこのような作業をせずに、紙の上だけで売買をして、お金だけ振り込む業者も存在しますので、甘い勧誘広告などには注意が必要です。

解決法は?

はっきり言いまして、このチケット金融の場合は警察が中々動いてくれません。

商行為をしているだけだと、言い逃れされますと、きっちりと証拠を掴むまで捜査をしないといけません。

そのため、自力で防衛するしかありません。

後払いが可能な業者などで、その場で現金が手に入るからといって安易に利用しない事です。

もし、このようなチケット金融を利用して、困っている場合は、即座に専門の法律職に相談して下さい。

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