ダブロイド夕刊紙の3行広告や、電信柱に張られているチラシでたまに見る「ショッピング枠現金化」や「クレジットカードでお金を作れます」などを見たことがある人も多いのではないかと思います。
これが買取屋と呼ばれる違法業者です。
手口は、利用者のクレジットカードを利用して、様々な商品を買わせ、それを提携している業者に買取らせます。
そして、その現金の中から、紹介料や授業料、手数料などの名目でお金を取るのが買取屋です。
また、商品を業者に売るわけですから、定価で買ってくれるわけではありません。良くて8割、悪ければ2割や3割などになってしまいます。
100万円のショッピング枠で買った家電製品など100万円分が業者に20万円で売られて、手数料の5万円を取られて、手元には15万円しか残らないという事もあるそうです。
15万円手に入ったからよかったとその場は思いますが、ショッピング枠を使ってした買い物の料金は当然に請求されます。
カード会社の約款などびっしり小さい文字で書かれているので読んだ事がないという人が多いと思いますが、分かりやすく説明しますと、ショッピング枠を使って、買った商品はそのショッピング代金を支払うまでは、カード会社にその商品の所有権があると小さな文字で書いています。
そのため、買った商品を許可なく処分した場合は、横領罪に問われる可能性があり、つまり逮捕される可能性もあるという事です。100万円分の借金が残り、さらに警察に逮捕される可能性がある行為という事を認識してください。
買取屋は絶対に利用しない
先ほどの例では、たった15万円のために100万円の借金を増やし、さらに刑事罰まで受ける可能性すらあるので、絶対に買取屋は利用してはいけません。
闇金だけではなく、消費者金融(サラ金)もこの手口で返済を迫り社会問題化した時期がありました。
JRなどもオレンジカードを廃止したり、JAL、ANAなども回数券を廃止するなどしているので、このような買取屋が減っているのは確かですが、日本国内には現在2億6000万枚以上のクレジットカードが出回っています。
日本人一人当たり2.6枚も所有しているのです。安易にクレジットカードのショッピング枠を使ってこのような買取業者を使ってはいけませんが、もし使ってしまって、困っている場合は専門の弁護士さんや司法書士さんに相談する事が大事です。
多重債務者と犯罪者、両方へ近づいてしまうのがこの買取屋の手口ですので、注意しましょう。
当サイトでは、ヤミ金問題を扱っている弁護士や司法書士を地域別にまとめたページも公開していますので参考にしてみてください。