ヤミ金が何故ここまで社会問題化しているかといいますと、その取り立ての手法が強引で違法だからです。
例えば、貸金業法で禁止されている午後9時から翌朝午前8時の間に取り立てるいわゆる「夜討ち・朝駆け」と言われる違法な時間帯の取り立てです。
特にそのような時間帯は、近所の皆さん静かですし、大声を出すと目立ってしまいます。それを逆に利用し「○○さんお金返してください」「泥棒が住んでいますよ」などと近所に聞こえるように怒鳴り声を上げます。
そうすると、近所の目もありますので勘弁してくださいと債務者側がお願いするようになります。
こうなるとヤミ金業者の思う壺ですので、時間外に取り立てに来られるようなら即座に警察に連絡する事にして下さい。
様々な取り立て手口
また、複数人で自宅を訪問する事や、張り紙をして周辺に債務者である事を知らせる行為や、本人以外への取立ては禁止されています。
例えば、旦那さんに内緒にしている主婦さんなどの場合は、これが一番困るのでこのような行為をやることで取り立てようとする手口もあります。
これ以外にも職場へ正当な理由がないのに、電話で催促したり、職場へ押しかけたりする行為は違法ですが、ヤミ金の場合は平気でこのような事を行います。
また、実際には行為を行わないにしても、「明日は職場へ押しかける」などと脅すのもヤミ金業者の取立ての手口です。
このようにあの手この手を使って債務者(お金を借りてる側)にどうにかして払わせようとするのがヤミ金の取り立ての実態です。
返済をさせないという手口?
ヤミ金に限らず、金融業者は、利用者がお金を借りる事によって利益(利息)を得ています。そのため長く借り続けてくれるほど利益が増えて行きます。
取立てとは逆の形になりますが、返済をさせないというようなヤミ金も存在しています。
こちら側が電話をかけようとも電話にも出ずに、期限を過ぎてから表れ、またよけいな利息を取ろうとする業者もあります。
取り立てとは逆ですが、返済させないという手口もありますので、このようなことをされた場合も法律家に直ちに相談しましょう。
このような取り立ての手口はすべて違法です。中には、警察に相談しても無駄などと脅して返済を迫る手口もあります。
行政機関などでもこのような相談を受けてくれますし、法律の専門家へ相談すればこのような違法な取立てはなくなります。
孤立する事なく、誰かに相談する事がヤミ金の取り立てから逃れる方法です。
残念な話ですが、大阪府の八尾市で取立てを苦にして自殺された方などもいます。これらは氷山の一角だと思いますので、ヤミ金の被害を受けたら早期に専門家へ相談して下さい。
当サイトでは、ヤミ金問題を扱っている弁護士や司法書士を地域別にまとめたページも公開していますので参考にしてみてください。