闇金からの借金を解決するためには、弁護士や司法書士に相談するのが大変効果的です。
弁護者や司法書士は闇金を撃退し、借金地獄から脱出することができるのです。
今回は、弁護士や司法書士に依頼すると闇金問題を解決できる訳や、闇金撃退の方法を合わせて解説していきます。
闇金問題の解決とはどういうことか?
「闇金問題を解決したい」という人は、具体的にどんなことを希望しているかといえば、まず「執拗な取立てから解放されたい」ということでしょう。
現在の闇金の取立ては、電話攻撃が主力となっているようです。
以前は、殴る、蹴るなどの暴力、自宅で待ち伏せ、夜中に取立てに来るなど、暴力的な取立てが多かったことは知られています。
もちろん現在でもそのような取立てをする闇金はあります。そのような闇金は、暴力団とつながっている確率が高いです。
しかし、最近では暴力団とは一切関係がなく、暴力的な取立てをしない闇金が非常に増えているのです。
これらの闇金は、一種の詐欺集団で、頭脳戦で対抗してきます。
例えば、自宅へ押しかけ待ち伏せするには、時間もコストもかかります。
暴力を振るえば即警察沙汰となって自分の首を絞めることになると承知しています。
電話による脅迫や取立てであれば、時間もコストもかからず効率が良い、リスクも低いと判断しているのです。
電話での督促なら、それほど恐怖感を感じることがないのでは?と思いますが、そうではありません。
一日中かかってくる脅迫電話、自宅はもちろん職場にもかけてきます。
職場に闇金から取立ての電話がくるとなれば、職場によっては退職を余儀なくされる可能性も出てきます。
また、子供の学校や配偶者の職場、さらには近所の人たちにまで電話をかけたりなど、周りからせめてきいき、精神的に圧力をかけてくるのです。
中には、頼んでもいない宅配ピザが何枚も届いたり、救急車を呼ばれてしまうという嫌がらせもあるようです。
このような継続的で悪質な嫌がらせに、精神的に追い詰められてしまうのです。
どうしたら悪質な取立てや嫌がらせを止めさせられるか?
上記のような執拗な取立てや嫌がらせを続ける理由はただ一つ、
「脅せば取れる」
と、思っているからです。
脅迫されて一度でも支払ってしまえば闇金の思うつぼなのです。
こんな闇金からの悪質な取立てをストップさせるためには、3つのポイントがあります。
- ①逮捕の危険性を感じさせる
- ②営業停止の危険性を感じさせる
- ③これ以上回収できないと悟らせる
1.逮捕の危険性を感じさせる
闇金は違法行為であり、営業している闇金自体もそれを承知しています。言い方を変えれば、「一つ間違えば逮捕されてもおかしくない」とわかっているのです。
そのため、足がつかないように法律の網をかいくぐり、証拠が残らないように動きます。
最近の代表的な闇金手口といわれる「090金融」のように、携帯電話の番号だけを使い、さらにその携帯電話は他人名義や架空名義とするなど、その所在の特定や実態の把握を困難にしています。振り込みに使う銀行口座も架空口座が使われています。
逆に、「逮捕の危険」を感じると、すぐに逃げてしまうのが闇金です。
どんなに被害者からむさぼりとっていても、逮捕されてしまっては元も子もありません。
逮捕の危険性を感じると、その闇金をたたんで行方をくらまし、新たに別の名前で営業を始めるということもあります。
2.営業停止の危険性を感じさせる
闇金の営業に必ず必要なものは何でしょうか?
闇金は所在を明らかにしたくないので、実店舗はありません。
必要なものは、連絡に使う「携帯電話」と、お金の取引に使う「銀行口座」の二つです。
これらは、足がつかないよう他人名義や架空名義を使い取得した不正なものです。当然その入手も簡単ではなく、コストもかかっていると考えられます。
そのため、闇金は「携帯電話や銀行口座を失う」ことを大変恐れています。
この二つがなければ、営業停止に追い込まれるからです。
3.これ以上回収できないと悟らせる
闇金は、被害者からお金を搾取することを目的として存在しており、費用対効果を重視する利口な組織です。
「電話で脅すだけで○○円取れる」から、脅しを続けているのです。
電話で脅迫しても、はるばる地方の家まで押しかけて嫌がらせをしても「回収できない」のであれば、あっさりと手を引くこともあります。
そのため、取立てをやめさせるためには、「この人からはこれ以上とれない」と、悟らせることが効果的です。
弁護士や認定司法書士による解決方法
上記で闇金を撃退する3つのポイントを述べました。
では、実際にどのように実行すればよいのでしょうか?
ここで、弁護士や認定司法書士の登場となります。
弁護士や認定司法書士に依頼すると、闇金問題は解決できるのです。
弁護士や認定司法書士に闇金問題を依頼したときの一般的な流れは以下です。
- ①闇金に電話をし、これ以上取立てをしないように要求する
- ②取立てが止まらない時は、実際に会いに行って話をする
- ③それでも状況が変わらない時は、携帯電話と銀行口座の凍結をする
- ④同時に警察にも連絡し、連携して捜査に乗り出す
通常、弁護士や認定司法書士から電話を受けた時点で、取立てがぱったり止まる傾向にあります。
これは、「法律家が介入した」ことにより、「警察が動く=逮捕される」リスクが上がることを恐れているからです。
また、反発し続ければ、弁護士や認定司法書士が「携帯電話や銀行口座を凍結する」であろうことが予測できます。
そうなると、銀行口座に残っていた残金は引き出せなくなり、闇金としては多大な損害を負うことになります。
逮捕はされずに新たに営業を始めるにしても、再び不正な携帯電話や銀行口座を取得することは、コストも労力もかかるのです。
わずか数万円の回収金のために、営業停止や口座凍結に追い込まれてしまっては採算が合わないと考える闇金は、ここが引き際と悟り、手を引くことが多いです。
解決法は和解交渉
弁護士や認定司法書士の闇金問題解決策は、基本的には和解交渉です。
和解内容には以下のような3種類があります。依頼人の意向や状況に適した方法を考えていきます。
①全額返還
法律上は闇金の営業は違法であり、その契約自体が無効、利息・元金とも返済の義務なしであることから、今まで支払った全額の返還を求める。
②ゼロ和解
債権債務をゼロとする方法。借金残額をゼロとし債務の消滅を確定させる代わりに、仮に過払い金があってもそれもゼロとし、その請求は放棄する。
③元金のみ返済し、利息分は返還請求
今まで支払った合計金額から、本来の元本分を差し引いた額を返還請求する。
傾向として、②の「ゼロ和解」が平和的解決策としてとられることが多いようです。
相手は闇金であり、後々逆恨みなどをされると、依頼者に矛先が向かうことは明らかです。
依頼者としては、今後一切かかわりたくないというのが一番ですので、たとえ過払い金があったとしても、平和的な解決を望むケースが多いようです。
借りていたお金がの額が大きく、元本分が返済されていない場合は、元本だけは支払う「元本和解」という形になります。
中には悪徳弁護士が!?
弁護士や認定司法書士に依頼するときに気を付けてほしいことがあります。
それは、世の中には悪徳弁護士が存在するということです。
「整理屋」という言葉を聞いた事があるでしょうか?闇金に追い詰められ、精神的にも経済的にも切羽詰まっている人から、さらにお金をだまし取ろうとする悪徳業者です。
弁護士の名前を使い、絶対に楽になれるなどと嘘をつき、債務整理を行うふりをするのです。
その後、債権者への返済金を代理で送金するとだまして整理屋の口座へ送金させ、受け取ったお金から、法外な手数料をハネて自分の懐に入れてしまいます。
本当の返済には少額の残金のみがあてられるため、借金は全く減りません。依頼人が怪しく思って送金をやめると、弁護士が「辞任」してしまうという手口です。
整理屋は自分だけでは営業できません。弁護士の名前とその信頼性が必用です。整理屋自身は弁護士を名乗るわけではなく、弁護士事務所の事務長などという肩書を作り上げ、債務者に近づいていきます。
この整理屋に協力・提携しているのが悪徳弁護士なのです。一般的に「非弁提携弁護士」「特定弁護士」などと呼ばれています。
他にも、法律を知り尽くした法律家であるだけに、不正ギリギリのところで動くことができてしまう弁護士もいます。
闇金で追い詰められている人のほとんどが、経済的に力のない人です。そのため、弁護士に依頼しても着手料や依頼費を支払いが難しいケースは少なくありません。
しかし、弁護士としては正直なところ依頼費を支払ってくれなければ困るわけです。
また、弁護士は自分が闇金問題に着手すれば取立てはほぼなくなることが分かっています。
そこで、手続きを始める前に「闇金から借りる」よう促し、依頼費として支払いを求めるということです。
もちろんこういった例はほんの一握りの話なのですが、いざという時に、自分がその被害に遭わないよう、知識として知っておく必用があります。
闇金に慣れている弁護士や認定司法書士を探すべき
弁護士や認定司法書士の数は多いですが、実は闇金対策に慣れている弁護士や認定司法書士はそれほど多くありません。
これは、闇金との和解交渉は大変厄介で、まともな交渉をすることは難しいためです。
もともと法律を犯して営業するくらいですから、まともな話が通じないことは想像できます。そのため、初めから闇金問題は避けているという弁護士や司法書士も少なくありません。
しかし、闇金について知り尽くし、また経験が豊富、そして闇金を追い詰めた過去の実績が多いと、闇金仲間でその弁護士や認定司法書士の名前は広く知れ渡っていきます。
その名前を聞いただけで、「これはまずい」ということであっさり手を引いてしまいます。
このようなことから、闇金問題の解決のためには、弁護士や認定司法書士の選択は大変重要です。
闇金に詳しく経験豊富、口コミでも評判の高い弁護士や認定司法書士を探しましょう。
なお、当サイトでは、ヤミ金問題を扱っている弁護士や司法書士を地域別にまとめたページも公開していますので参考にしてみてください。
警察へ通報は効果的か?
闇金の高金利、無登録営業は法律違反です。さらに近年の法律改正により、違法な高金利や執拗な取立てなどについて、厳しい罰則が定められています。
借金問題自体は民事事件です。民事不介入の原則から警察の介入は難しいとされており、以前は警察に相談しても取り合ってもらえないことがほとんどであったようです。
法改正後は、闇金の営業自体が犯罪行為となるため、「犯罪を犯している組織」として警察が介入しやすくなったことは確かです。
しかし実状としての警察の対応は、債務者本人の被害届を受けた上で、「これ以上の取立てはしないようにと警告電話を入れる」までで、とどまってしまいがちです。
そして、警察からの警告電話だけでは、闇金の取立てが止まるかどうかは難しいところです。
中には、逮捕されることを恐れて取立てを止める闇金もいますし、一時的にはストップしてもしばらくして取立てを再開するというケースもあります。
警察が闇金問題について実際に動くためには、脅迫罪、暴行、恐喝罪などの刑事事件となる証拠が必用です。
どのような悪質な取立てがあったか、どのような暴力を振るわれたか、脅迫内容など、できるだけ証拠を集めて提出する必要があります。
【参考】警察に闇金の相談をすれば解決する?民事不介入で動かない?
弁護士や認定司法書士の費用
闇金問題を弁護士や認定司法書士に依頼するとき、気になるのはその費用です。
一般的な相場としては、闇金一社について5万円といわれています。
弁護士と認定司法書士を比べると、若干認定司法書士の方が安いというイメージもありますが、それほど大きな差はないようです。
闇金問題に苦しんでいる人にとっては、その費用は大きな負担ではありますが、闇金から一切解放されることを考えれば安いものでしょう。
事務所によっては、分割払いや後払いに対応してくれるところもありますので、相談してみることをお勧めします。
まとめ
闇金からの借金は、弁護士や認定司法書士に依頼すれば解決できることがお分かりになったでしょうか?
闇金は、一人の客からの回収金を失うことよりも、営業停止になること、逮捕されることを恐れています。
弁護士や認定司法書士が介入したことで、警察が動き逮捕されるリスクが上がります。
また、闇金営業のために必要不可欠である「携帯電話」と「銀行口座」を凍結される恐れがあります。
弁護士や認定司法書士が介入した時点で、ほとんどの闇金はかなりの儲けを出していることが多く、そこで手を引いても損をするということはありません。
そのため、闇金としては、ほんの数万円の回収金のため、営業停止になるのでは採算が合わないと、あっさり手を引いてしまうのです。
闇金に精通している弁護士や認定司法書士の名前は、闇金仲間でも知れ渡っており、恐れられている存在であるので、その名前を聞いただけで、一つ返事で和解に応じることもあるようです。
しかし、一般的には闇金はまともに話ができる相手ではなく、大変厄介な交渉になります。
闇金に慣れていない弁護士であると、交渉がうまくいかないこともあります。闇金を知り尽くし、その扱いに慣れている弁護士や認定司法書士を探すことも一つのポイントです。
当サイトでは、ヤミ金問題を扱っている弁護士や司法書士を地域別にまとめたページも公開していますので参考にしてみてください。
また、闇金問題における弁護士と司法書士の違いについては下記のページも参考にしてください。